メディアを立ち上げた理由と、デザインまわりのことを少し詳しく話してみようかと

13,980 view

こんにちは、塩谷舞(@ciotan)です。

milieuというこのメディア。プレスリリースも出さず、ローンチパーティーもせず、ひっそりと開始しようと思っていたのですが……こんな反響こんな反響などがあり、初日はずっとびっくりしていました。

いろんなことを聞かれたので、ここで答えておこうかな……というのと、「Webデザインが素晴らしい!」という反応が多かったので(これは、本当に嬉しいこと!)、あらためてクリエイターの方々のコンセプトや制作実績なども紹介させてください。

デザインなどに興味がある方は、最初はすっとばしてもらえれば幸いです。

 メディアの運営にまつわること

 

  • 一人なのに、どうやって運営していくの?


    基本的に「毎日更新」はしません。

    ニュースサイトはもう、世の中にたくさんあります。私が毎日愛用しているニュース系のサイトは、1日に何十記事も更新されていて、そのマンパワーにはとても敵わない……。

    ここでは、1ヶ月に2、3本だけでもいいから、しっかりと自分が納得のいく記事を作って、そこから話題を生んでいけるようなメディアにしていきたいです。

    かつ、“オピニオンメディア”と掲げる以上、記事一つひとつにしっかり自分の思想を入れていきたいけれども、その思想に自分自身が「胸焼け」しない頻度が月2、3本なんじゃないかな……とも思っています(笑)。


  • ブログとは違うの?

    小学5年生の頃からずっと日記サービス、ブログサービスのようなものは使い続けてきて、25歳からの3年間は、「ciotan blog」という個人ブログを主に更新していました。(更新頻度はとても低いですが…)

    そこはあくまでも私の名前が上にくるプライベート空間でした。milieuは私の個人運営でありながら、他の方からの寄稿も受け付けるし、もうすこしパブリックな空間になります。将来的には、運営メンバーも増やしたり、展覧会を企画したりと、発展させていきたいと思っています。

    寄稿してもらうのは、ライターなどの同業者の方……というよりも、研究者やアーティストなど、専門分野を持った方々に依頼しているところです。私とは全く別方面の知識を持った方々と一緒にやることで、面白い展開にならないかと想像してはドキドキしています。(ここで、小説家の方の連載をすることも一つの夢です…)

    そして私がインタビューする人の多くが何かしらの物作りをしているクリエイターなのですが、彼ら・彼女らが「milieuにインタビューされることは嬉しい」「自分自身のキャリアアップに繋がる」…と思ってもらえるような、ブランド力を育てていきたいと思っています。


  • もう外では書かないの?


    基本、もうほかのWebメディアでは書きません。(たまに例外もあるかもしれませんが…。編集長をやっているTHE BAKE MAGAZINEは、これからも書きますよ! 一部の紙媒体でも書くかとは思います)

    外に寄稿させてもらったり、連載を持たせてもらうのも嬉しいけれども、やっぱりサイト自体が消えてしまったり、拡散のためのSNSボタンがなぜか動かなかったり(生命線)、感動したことをいますぐ公開したいのに、なかなかアップロードできなかったり。

    前回書いたように、様々な色を演じ分けることに少し、疲れてしまったというのもあります。

    あと。やっぱり外では「数字を出して欲しい」というご依頼がほとんどなので、全力で挑まなきゃいけない。ここmilieuでは「数字が出ないけどやりたいこと」「お金を生まないけど書きたいこと」にもどんどん挑戦していきたいです。そのほうがずっと、長く続けられる気がする。


  • どうしてブログサービスを使わないの?


    note、Medium、LINE BLOG、Ameba Ownd、Livedoor Blog、はてなブログ……と、列挙すればきりがないほど、世の中には便利なブログサービスがあって、ほとんどが無料だし、サーバーダウンもしないし、ずっとメリットが多かったりします。

    このmilieuはWordPressなので、ブログサービス…というか、ブログソフトウェアですが。ブログサービスで作るよりもお金も時間もかかったし、ランキング機能や「公式」からのレコメンド機能もないので、バズらない限りは、陸の孤島のような存在です。

    ただ、今回はデザイナーさん、エンジニアさん、フォトグラファーさんにお見積もりをとって進めていきました。

    ここ最近は、「デザインの力がどんどん弱くなっている」というようなことを、よく耳にします。

    コンテンツやバズが優先されて、「リッチなデザイン」は求められなくなっていく。それは確かに、時代の流れかもしれない。(この記事で熱弁していることに、すごく近いですが

    でも、私はそれでも、デザインの素晴らしさを証明していきたい、と思っていました。

    デザイナーが1pxレベルでデザインを調整すること、プログラマーが0.1秒レベルでモーションを調整することが、人の心理を豊かにしているはずなんです。ふと目にはいるサムネイルで、広がる空気がずいぶん変わっているはずなんです。

    TOPページに派手な装飾をこしらえる時代ではないかもしれない。でも、記事を読むとき、その背後にうっすら目に入る色やグラフィックの存在感から、読んでいる最中の気持ちをデザインすることができるはずで。

    今読んでもらっているこのページは、背景がうっすらグラデーションしているのですが、それが思った以上に好評で私はとても嬉しい。SNSの反響を見ていても、その多くが「デザインが良い!」「心地よい!」という声でした。(うれしい……)

ということで、ここからデザインの話になります

milieuのロゴデザイン、Webデザインをしてくれたのは、MÉMの前田健治さん。大阪在住です。

実はロゴデザイン、決まるまでになかなかの紆余曲折が……。ご本人のご許可をいただき、最初に作っていただいたものから全てご紹介させてもらいます。

アートやデザインや演劇、音楽など、様々なクリエイティブシーンを伝えるメディア……ということや、目指したいメディアの将来像、そして私の書く記事などをお伝えし、はじめは「有形でもあり、無形でもある」というテーマを軸に作っていただきました。

でも、(ただでさえmilieuって読みにくいフランス語なので……)アルファベットとしての可読性は担保したいし、もう少しクラシックな、大人びた印象も強めたいということで、第二弾のご提案をいただきました。

どれも可愛くって好き……!だったのですが、少しサブカル的な印象が強いのでもうすこしエレガンスに……ということで第三弾のこちらに。(注文が多くて申し訳ありませんでした…)

こちらの、最後のロゴを微調整していく形で、現在のロゴが完成しました。

前田さんからもコメントをいただきました!

塩谷さんの次のステップにふさわしい大人な印象を目指したのはポイントの一つですが、タイトルやメディアの特質にあるように「中心・中間」というテーマを形どるうえで、ハッキリとしたラインを持ちながら、ゆらぎのある造形とはどんなものなのかを意識して作りました。

WEBデザインにおいては、本人の話を聞いていると、個人やクリエイティブシーンの思考に潜る印象が強かったので、ページを閲覧しながらもどこかに潜り進んでいくようなグラデーションの使い方やデザインにしています。

(MÉM 前田健治)

 

Webデザインのもととなるワイヤーフレームは私が引いたのですが、トップページはこんな感じ。

あえて見せびらかすようなものでもないのですが……前職でWebディレクターをやっていたので、もう3年前の知識で危険だなぁと思いつつ、久々のWebディレクション業でした。書き手目線になるので、あまり突飛なことはせずに、とにかく記事が読みやすいこと、拡散経路を確保することと、フォローしてもらえる導線を逃さないようにすること……といった、比較的手堅い構成になっているかと思います。

(前職ではワイヤーフレームの作成にCacooを使うのが主流でしたが、今回は共有する相手も少ないのでPower Pointで制作しました)

そこからデザインを組んでもらい、正直最初は「少し地味かなぁ……」と思っていたのですが、プログラマーの江見政亮さんの神仕事によって、全てが美しくハマッた瞬間には驚きました。

 

江見さんは1→10ご出身で、京都在住のプログラマーということで、こちらのサイトなども手がけられたそうです。

  • 神勝寺 禅と庭のミュージアム
    http://szmg.jp/
    Direction & Design : 綿村健/Takeshi Watamura (ovaqe inc.)
  • NSSG
    http://nssg.jp/
    Direction & Design : 町田 宗弘/Munehiro Machida (NSSG Inc.)
  • Tiara inc.
    http://tiara-inc.jp/
    Direction : 町田 宗弘/Munehiro Machida (NSSG Inc.)
    Design : 野崎菜々/Nana Nozaki (NSSG Inc.)

と、そうして枠組みが出来上がり、そこに写真を入れていきます。

こちらの写真は、フォトグラファーの金 洋秀(キム ヤンス)君から提供してもらったもの。猪苗代湖(いなわしろこ)という、福島県にある湖だそうです。ヤンスは関西人ですが、東京在住の24歳です。

 

年末、彼のInstagramをたまたま見つけて、そこに並んだあらゆるものを浄化するような写真を見て「お仕事お願い出来ないですかね…」とDMさせていただき、ポートレートを撮影してもらったり、写真を提供してもらったり。フットワークがものすごく軽くて、本当に色々とお世話になりました。

最初の打ち合わせで、既に出来上がっているWebデザインを見てもらったところ、写真のイメージも掴んでいただき。寝不足でコンディション最悪だったのですが、見事に浄化していただき恐縮の極みでした……。撮影場所は渋谷から歩いて10分、神泉にあるhanareです。


Photo by yansuKIM

子どもの頃からずっとインターネットに浸って生きてきたのですが、2016年はインターネットがあまり、居心地の良いものではありませんでした。もう辞めたい、見たくない……と思うこともあったけど、それよりもこの世界で、もっと良い空間を作っていけないものかと悶々としていました。

その一つの解決がmilieuの立ち上げだったのですが。「インターネットばかりやっていても世界は変えられないよ」と言われることもあるけれども。私は、自分の足で、目で、頭で掴んだものをちゃんと言葉にして、それをインターネットの力で最大限届けたいし、それで誰かの人生を少し面白い方向に変えられるかもしれない、という非常に自惚れた考えを持っています。

だからマイペースにはなるけども、ちゃんとやっていこうと思います。


と、もう十分に長くなってしまったのですが……こんな話の続きは、2月20日の夜20時から、下北沢のB&Bでお話しすることになりそうです。博報堂ケトルの安倍さんから「ローンチパーティーも兼ねて開催しましょう!」とご提案いただき、自分ひとりでは叶わなかったインターネットを超えたメディアの軸のようなものを、そこで見つけられればなぁ、と思っています。

告知はおそらく今日の夕方か、明日に出るはず。キャパは少ないので、こんなニッチな話が気になるぞという物好きな方は、私のLINE@を見張っておいてもらうのが一番かもしれません。友達検索で『@riu6519m』と入れるとでてきます。アットマークをお忘れなきよう……。


では、最後にあらためてクレジットを入れておきます。皆様本当にありがとうございました!Webの出来栄えに負けないように、がんばりますー。

Designer : Kenji Maeda(MÉM)
Programmer : Masayuki Emi
Photographer : yansuKIM


Text by 塩谷舞(@ciotan

RANKING

RECOMMEND

FOLLOW US